しばらくこうやって書いて残すことはなかったのだけれど、このZeppのことだけはいまの気持ちを書いておきたい。書きっぱなしのほぼ推敲なし。
そもそもツアーが続行できるか、今日のこの公演は始められるのか、自分はライブに参加できるのかするのか（もしくは参加しないという選択をするのか）、いろんな不安と隣合わせではあるけれど、東京・羽田8/20昼公演のあと最初に思ったことはこれです。悔いなし。
「なんてチャレンジングなライブ！彼らはやっぱりライブの民だったなあって。もうそろそろほんとにペンラ似合わなくなってきたかもしれんね」
- memo -
7ORDER 武者修行TOUR ～NICE “TWO” MEET YOU～
Zepp Haneda 8/20 8/21 セットリスト
（恒例記憶頼りなので細かいところはだいたいで。セトリはTwitterの皆様のツイも参照）
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OP
8/20、風が強い日。モノレールから見える景色はちょっとした旅に出るようだった。フロアに椅子が並んでいる状態のZeppには初めて来た。ロックが流れている。ステージ上のライトが左から順にメンバーカラーになっていた。下手にキーボード、中央にツアーロゴがかけられているセットらしきもの、上手にドラム。ドラム台はかなり高い。
ステージが本当に近い。そういえばそうだったな、ライブハウスだったな、などと思いながら、おそらくこのまま無事にライブが始まることにほっとしていた。
（特に8/21は収録機材等の関係か自席に行ってみたら昨日はあったはずの最前列がつぶれていて、もともととんでもない席だったのが本当にとんでもなくなってさすがに動揺した...舞台以外でこんなところから観るのはたぶん人生2回目）
そして客電が落ち、メンバーがステージに現れる。なにか仕掛けがあるわけではなく、ごく普通に自然にそれぞれの持ち場へ。これから始まるのはとてもシンプルな「ライブ」である、という宣言みたいな始まり方だった。
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ライブ本編
■Break it
■タイムトラベラー
■LIFE
「Break it」で始まることを本当に知らなかった自分にそもそもびっくりした！！
そのへんはさすがにTwitterであらかじめ見ていたのでは？？ 見てなかったみたいです。
「Break it」ってすごく独特な曲だと思っていて。最初に聴いたのは舞台上。典型的な、正直に言えばオールドスタイルといっていいロックナンバーだと思うのだけれど、そこが「ライブ」では本当に化けまくる曲。本当にメンバーの力だと思う。いずれにしても冒頭にいきなりやるようなイメージはなかったので少し驚いて、でもいまの7ORDERの持ち曲の中で「ライブハウスでやる」となると確かにこの曲になる可能性は高いのか、とも。とにかく8/20昼は「こういう始まり方だったのか」と思いつつ、自分自身のエンジンが少し出遅れてかかる感じがした。「7ORDER」としての単独ライブ（イベントの一環ではない）を、ライブハウスで観るのはこれが初めてなんだなあと、そこで実感したような不思議な感じ。
個人的にはキーボードがしっかり鳴っていることがとても印象的で。間違えようがバランス崩れようがそんなことはどっちでもいい（ことはないけど最優先ではない）のだ。
この冒頭に限ったことではないのだけれど、ボーカル陣がめちゃくちゃによく動いていて、客席を乗せる・盛り上げることへの気迫というか気持ちというのか、こういうのは本当に伝わるなあと思う。彼らはバンド一本の人々ではないし、客層もかなり複雑で。そう複雑なんですよ（本当に！）。でもそんなのは当たり前のことで、いろんな人がいて、いろんな気持ちがあって。でもそれらを最終的にはパフォーマンスで、ライブ力で、全部巻き込んでいく姿が最高なんですよ7ORDER。
■Perfect
■Make it true
ダンスメインのパフォーマンス。惚れ惚れするほど踊る踊る踊る。そして振付も変えてきた。サイズが変われば魅せ方は当然変わる、ということなのか全く別の理由なのか。もうあれこれ書いて残す言葉がないほど。
（ちなみに「Perfect」にはとても懐かしい振りが入っていたけれど、当然それもなくなっていた。あれは役目を終えたのかもしれないですね）
「Make it true」のほうはとんでもなく変えてきたな！と！
8/20昼に見たときにびっくりしすぎて記憶ぶっ飛んだけど、ただ「シュートした！！」ということだけは覚えていて（あとはぎみゅがやたらとバトル気味だったこととか）、8/20夜に改めて見たら完全にバスケットボールやってましたね。バスケをモチーフにした感じの振付。
（萩のシュート姿が久々に見れてめちゃくちゃ嬉しかった… 8/20夜ちゃんと見てたらシュートしたあと「っしゃあ！」してた。左手で。あとボールをパスして受け取るみたいな振りとかあったので完全にバスケなんだけれどあれは何なんでしょうか。NHKの番組やオリンピックと「バスケ」とのご縁がほんのり続くのでなんかそのへんの影響とかあるんですかね。教えてみゅっさん←いやみゅっさんではないのかもしれないがとりあえずダンスのことはみゅっさんに聞く勢）
■カバー曲「花」（ORANGE RANGE）
7ORDERの両A面メジャーファーストシングル「SUMMER様様」を提供（NAOTO/HIROKI提供）してくださったレンジさんの大ヒット曲。かつて、誰かの曲をカバー...というか歌わせていただく・使わせていただくことは当たり前の時代がありました。一瞬その頃を思い出したけど、もう全く意味が違うし、何もかも違うのだとすぐに思い直す。
とてもよく知っている曲だけれど、彼らが歌うことによって別の曲にも聞こえるような。やはりそこには別の意味や価値が加わるのだろうなと思います。こうして新たな気持ちで聞くことで、改めてレンジさんのオリジナルの良さも実感できた。こういうのが「ヒット曲」だよなと改めて。特別にその人やバンドやグループのファンでなくてもCDを買っていなくても知っている。
ドラムの高台から萩が歌う「花」を聴いていたら、突然歌詞が胸にすっと入ってきてぼろっと水が出そうになって耐えてたのだけれどちょっと視界が歪みました。なんだろう。
「♪花びらのように散りゆく中で / 生まれ変わっても あなたに逢いたい」
生まれ変わっても、などと思ったことのない人間だし（生まれ変わらない、人生はこの一回だけ）、だからこそこういう曲や歌詞はあまりささらないほうなのだけれど、本当にどういうわけだか歌声を聴いていたら2秒くらいで視界がゆらっとしたのでなんて単純なんだろうと思うばかりで。単純なもんですよ。何をしていてもこんなにド単純になれることはもうそれほどないので、本当に今が幸せだなあと。またこうして彼の、彼らのステージを観ることができて。違う形で、また逢えて本当によかったなあって。そういうことをすぐに思ってしまうんですよ。
■SUMMER様様
この曲に合わせた服にしてみました結局！！！！！！！
めっちゃスムーズに踊る客席！！！
我々の大半は！！！手振りが得意です！！！（誰だ）
リングライト最高！！！（したまま指先までヒラヒラできるし）
あ！あと毎度ブレのない「表面張力」に感動！！！
この話終わらないので一旦次！！！
■BOW!!
■27
MCを挟んで（MCの話もはてしないので一旦割愛）ツアーロゴのシートが外される。骨組みが見える足場のようなセット。袖から楽器をもって現れるメンバーたち。それぞれの位置に腰掛けたり。アコースティックギターにカホン、シェイカー＆鉄琴にタンバリン... 安井さんがギターをもつのは随分久しぶりだなあと眩しく眺めていました。萩のカホンも久しぶり。とある公演のとあるコーナーで少しだけ使ったことがありましたが、当然、それとこれとは全くの別物。カホンびっくりしたな...お見事でした。シェイカーを振りながら鉄琴を担当する怜央といい。ここんちはちょっとしれっといろいろやりすぎてる（※しれっとやってるように見える・見せることが素晴らしいんだ...もうなんかほんとものすごい自慢の7ORDERとしかいえないターンがまた来ました私に。真田さんにしてもみゅっさんにしてもモロにしても毎回必ず上げてくるし。というかモロのサックスはもうどこまでいきますかこれは）
そしてこのコーナー含め、顕嵐ちゃんのラップは本当に本人はもちろん、7ORDERの武器のひとつになったんだなあと感じました。わかりやすいゴツめのやつから、軽くこなれたかんじのやつまでなんて多彩な。
（Twitterに書いたものをそのまま貼っておくと...
"顕嵐ちゃんの「使われ方」が凄かったな！！ラップ場数踏んできた顕嵐ちゃんをあっちでもこっちでも推せ！押せ！でそれがまたお見事で。モロとの掛け合いもほんと素敵やっと聴けた！
どこもかしこも歌が良いそのうえラップまでこのクオリティでもはやわけわからんよね"という話ですよ！）
「27」はさらに美しかった。あの骨組みの見えるうず高いセットのせいもあってか、「舞台7ORDER」の先の、その後の世界を眺めているようだった。皆素晴らしいのだけれど（各自のささやくような、でも強い歌声といい、いつもやっていることです、のような顔で非常に安定した楽器隊といい）やはりこの曲は真田の力量というのか、生々しさ・リアリティというのか、それが肝だと感じる。暗いステージ、一灯のライト、客席の手元の光もすべて消えている。ここはZeppで、さっきまで「さまさまさま〜」と踊っていた会場とは思えないほどのギャップ。この空気をつくっているのは彼ら自身で、とんでもないことをやってのけている。そしてライブの最中にはそんなあれこれはさておき、ただユラユラふわふわと音楽を聴いていただけだったな。とても心地よかった。心地よかったんですよ。
■Monday Morning
「27」終わりに真田が指をパチンと鳴らす仕草を。ライトがふっと消えて暗くなる会場。スタンドマイクが7本セッティングされて、横一列に。夏の夕暮れみたいだった。ハットを被って踊る姿をただ眺めながらユラユラと、時々手振りを真似て指を揺らしながら観ていた。
個人的には、7ORDER以降はどの曲でどこに誰が立っている、などもほぼ気にならなくなっており（だって今やステージは彼らだけのもので、彼らが主役で、どこ見たってそこに居るやろ！みたいな気持ちというのか）、席はどこでも楽しいよ勢なんだけれども、もちろん近くで観られる機会があれば嬉しいし。...嬉しかったです。もう本当に。ハットを深めにかぶり、伏せた目の光まで見えるほどに。そしてちらっと客席に目をやる様子も久しぶりに見せてもらえた。そして手振りはほぼほぼ覚えました...
■&Y
これもまた記憶がすっ飛ぶ勢いの「&Y」。Monday Morningから一転して、どこか別の街の夜の空気に。
舞台IDの話のときに書いたもののコピペですが、萩について。
"「演じる」力がある人だと最初に思ったのは、まさに彼を知ってすぐの頃。テレビの中で数人が踊りながら順番にメインで歌っていた。自分の番がくると、ステージ後ろの方から踊りながら前に出てくる。そのときの顔や手つきがとても良い意味で芝居がかっていて、ただかっこよく仕草をつけているというのではなく、その曲の中に生きる別の誰からしさ、を醸し出すような。狙ってやっているのか無意識にそうしているのか。その場面をいまとても鮮明に思い出している。"
この「その曲の中に生きる別の誰からしさ」が存分に発揮されたのがこの「&Y」でした。踊っているときはもちろん、一瞬後ろに座って待機する時とか。誰なんだろうあれは。「&Y」という曲中の誰か。たちの悪そうな男。8/20昼と8/21夜が特に。この「誰か」のような役をいつか演じる日がきたりするのだろうか。可能性はある。以前はそんな大それたことは考えなかったけれど今は、「次はこんな役がありえるかも」と想像することが出来る。出来るんだ。
■What you got
「&Y」終わり、萩はステージで何かを決意したような眼差しで遠くを一度見つめて、空気を整えるように切り替えながらドラムに向かう。あの佇まいがとても「舞台的」で、記憶に残っている。
ステージに一人、ドラムから始まる「What you got」前のパフォーマンス。ドラムの音に合わせて下手から美勇人が躍り出る。ドラムとダンスによる時間。そこへ怜央が加わりアクションを交えながら踊る。さらに真田。真田のアグレッシブなダンスすごく好きなんだけどちょっと大人っぽくなってたような...でも武道館以降、また戻ってきたというかパワーアップしたかんじがして改めてとても好きなんです。そもそも「さなみゅ」がごりっごりに踊るところが大好きだったので（＝ってこれはもう数年前の話になってしまうのか）、今回ここでそれが少し垣間見れたような気がして本当にかっこよかった。
そして顕嵐ちゃん炸裂！キングか！
ここから「What you got」本編へ。とんでもねえなと。7ORDERとんでもないっすよ。モロがとんでもな（はてしなく書いてしまうので次へ）
■Sabãoflower / GIRL / Love Shower Mix
めちゃめちゃ楽しい........ そして「Love Shower」ついに登場、お待ちしてました！！
（果てしなく書いてしまうので一旦これにて）
■雨が始まりの合図
生まれたときから「特別」な曲だったけれど（シングルにもなったし！）、そもそもこれ本当にバンドとして、邦ロックとして、抜群の出来栄えの曲すぎて。そこに彼らのライブ力が加わって最高の盛り上がりを迎える一曲になっていて。
武道館でも最高、ライブハウスでも最高。どこだって最高。どの日も。でも特に8/21夜。汗だくで拳振り上げて両手をステージに捧げて（捧げる、が正しいと思うんですよ真面目な話）、ステージのライトがバーンと全力で輝く瞬間のあの美しさ。
ライブハウスに居る！ライブ！ライブ最高！！！
嬉しくてたまらなくなった。めちゃくちゃ楽しかった。
本当なら声出したいし歌いたいし、「おーおーおーおーおーーー」って大声で言いたいけど、今はできない。でも、"声にしなくても心で歌えば届くからわかるから伝わるから"と訴えるボーカルがほんっとに素敵で。その通りにしたら本当に声はなくても歌えているし目の前のみんなにも聴こえているだろうと思えた。あの終盤のブチ上げ、ライブ力。
そりゃあもうたまらんのですよ。
8/21夜、モロの挨拶が思い出される。"もうだめだ！この感覚！抜け出せない！！"みたいな挨拶。わかる！！！！！！！
＊ ＊ ＊
今回、要所要所で「お手持ちのライトを消してもらっていいですか？」とか「両手を見せて！クラップ！」とかね、ステージ側からリクエストがあったわけです。もともとそういう機会は多かったし、わりと当然のこととして「もちろん！消します！！！」の気持ちなのだけれど（そしてそういうファンは比較的多いと思うし実際リクエストがあったら皆対応するわけですが本音では同意し難い方も居るでしょう）、Zeppらしく、ライブハウスらしくやろうぜ、やりましょう、という言い方になる"そこ"に、彼らをとりまく環境の複雑さがある、とやはり思います。
バンド一本ではない、肩書アーティストというのも違う、所謂アイドルではない。今は。
しかしバンドであり、アーティストやクリエイター、勿論アイドルの一面をもっている。そしてモデルだったり、役者だったり、タレントだったり、何者でもあり、何にでもなれる。
8/21夜、少し引いてステージ全体が見える席から観ていました。「雨が始まりの合図」の最高潮の盛り上がり、たくさんの手が高く高くあがっていた。最後は両手見せて！盛り上がろう！というような声がステージからあり、それに応えて手ぶらの人も、リングライトだけつけてる人も、ステージに向けて手を捧げていた。拍手をする音もはっきりと聞こえる。すばらしい景色。ステージからもきっと、彼らの心に焼き付くような素敵な景色が見えているだろうと思います。
一介のファンとして、7ORDERにはあらゆる可能性を探ってほしい。
複雑なあれこれの中を、どうかこれからもしなやかに（水面下ではバタ足で藻掻いているとしても！）泳いでほしいと思います。
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Encore
8/20昼
■ダンスナンバー→SUMMER様様
これが噂のアンコ様様！笑
（「表面張力」のバリエーションがすごかった、どれも最高にはぎちゃんでした！拝）
8/20夜 8/21昼夜
■SUMMER様様→BOW!!（バンド）
両手グーのBOW!!最高！！！笑
（「表面張力」を逆立ちしたまま普通に歌うという凄まじい姿が観られて思い残すことはありま....どうかな、まだなんぼでも観たいよ7ORDER！）
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TOPICS
8/21昼夜収録あり（スカパー！にて2021年10月放送予定）
プレスリリース 日本コロムビア株式会社
7ORDER、『7ORDER 武者修行TOUR ～NICE “TWO” MEET YOU～』Zepp Haneda公演を10月BSスカパー! で放送決定!!
