萩谷界隈

引っ越したヲタの日記帖 萩谷慧悟 7ORDER

二十歳

11月が近づくにつれ、初めて彼を見た日のことをよく思い出していた。

 

とある映像を見ていて「お前さん誰だよ?」と思ったのが最初。同じ曲を何度も何度も何度も再生した。ただ無心で再生し続け、気づけば数時間が経過していた。3時間か4時間か。平日の夜のこと。唐突に、どうかしてしまったんでしょうね。

 

遡ること数日、また別の映像を見ていたとき「誰?」と思った瞬間があり。顔はあまりよく見えなかった。「お前さん誰だよ?」の後にふと気づいた。そういえば数日前に見たあの人とこの人は同一人物なのではないかと思い、映像を見直し調べなおして。確かに同じ人だった。見た目の印象よりもずっとずっと年若い。1996年11月7日生まれ。

 

二十歳になる頃なんて想像もしていなかった。二十歳の彼の姿をイメージする、という発想自体がなかった。ごく最近までなかったかもしれない。

 

「歳を重ねるほどに良くなる」とずっとずっと思っているし、実際言い続けているけれど、それはそれ。具体的な将来像のようなものはあまり想像できなかった。それはやっぱりJr.という立ち位置だから、というのが一番大きな理由になるんだろう。

 

長い目で見れば、かなり大事にされている方だと思う。やってきた仕事を振り返ればわかる。でも、一歩一歩一日一日を細かく刻んで見ていけば、私が覚えているだけでも楽観が難しい時はいくらでもあった。今もこの後も、そういう時期は何度も巡ってくると思う。念願のグループ、Love-tuneが出来た現在であっても勿論。

(とにかく"同じ土俵に立って、来年は戦いたい"と語っていたあの言葉が2016年に叶ったことは素直に嬉しくてたまらないし、いまこの瞬間も彼の居場所が真っ直ぐに好きだと思える。有難いことです。本当に)

 

最初から「芸能でなければ生きていけない」ような人には見えなかった。良い意味でもあまり良くない意味でも。ただ次第に、私のような一介のファンが思う芸能の世界と、子供の頃に自主的(かつある程度計画的)に飛び込んで、そこで成長した彼が思う芸能の世界とは、何かとても大きな隔たりがあるのかもしれないなと思うようにもなり。つまり「芸能でなければ生きていけない」という発想こそが素人感覚であって、彼は至極真っ当な「職業のひとつ」として芸能と向き合っている、ように感じることが多々ある。

 

何の話かといえば。二十歳を迎える彼が、望む仕事を職業として続けられますように。幸せでありますように。そういうことです。それだけです。

 

萩谷慧悟さん、二十歳のお誕生日おめでとうございます。